カルペ・ディエム

2011年3月11日14時46分に東北地方を襲った地震は、歴史上では最大の規模の震度8.9を記録しただけでなく、のぼりつめた津波は最大38.5mの巨大な壁となり時速115kmと言う猛威で町を飲み込み、一瞬のうちに1万を超える尊い命を奪った。さらに、福島第一原子力発電所の事故の発生により、被災地だけではなく、日本全国、そして世界中を揺るがし続けている。

気象庁の分析では、この地震により日本列島は2.4m移動し、地球の自転軸も10cm傾いた。

東日本大震災の発生から2ヶ月、被災地では依然として物資が不足。
大津波によって市の全世帯中の7割以上が被害を受けた陸前高田市で待望の水道水が復旧したのは今月10日だ。

大震災によって浮き彫りになった課題は大きく、多岐に渡る中、失望するのではなく、今と言う瞬間を大切にすべきではなかろうか。

*カルペ・ディエム : 紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する語句で『その日を摘め』と訳される。「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」という意。この言葉は古代ローマより日時計に刻まれ、後世に伝え続けられている。


2011年5月